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人にも環境にも自分にも優しくいきる。それがフィアットカルチャーです。

相棒FIAT_02_鈴木岳比古さん夫妻 500に乗って、友達とジェラートが待つ八ヶ岳へ

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文=友永文博 写真=太田隆生

きっかけは北海道行きの船の上

 8月最後の週末、緑の高原の中、駐車場に停まった赤い500が遠くからでもよく映えます。「僕が塩原さんと初めて会ったのは、2台のバイクで妻と北海道へツーリングに向かう船上でした」。そう語るのが、先の500の持ち主・鈴木岳比古さん。同じテーブルに座る塩原幸彦さんも「僕も同様に友人とツーリングに出かけるところだったんです。30時間以上の船旅ではやることも少なく、自然と意気投合しました」と笑います。

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『八ヶ岳Sereno』に集まった、鈴木岳比古さん夫妻(手前)と塩原幸彦さん夫妻。

場所を変えながら、30年を超えて続く交流

 鈴木さんは塩原さんより10歳上。しかしそんな年齢差を感じさせないフラットなやり取りが印象的です。今では塩原さんの2人の娘さんも含めた家族ぐるみ、30年以上のお付き合いとか。その間、鈴木さん夫妻はずっと東京近郊住まい。一方、塩原さんは長野、上海、現在は青森県に単身赴任と仕事の関係で転居続き。この日、お2人が会っていたのは、塩原さんの幼馴染・横内洋祐さんが3年前に始めた八ヶ岳で人気のジェラート店『八ヶ岳Sereno』です。2組の家族は時に国を隔てても、行き来をずっと継続。今年会うのはGW以来の2度目、前回もこの場所だったと言います。

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右上:塩原泰子さん、右下:鈴木眞喜江さん(右)、左下:塩原幸彦さん、左上:鈴木岳比古さん

 「目的があって予定を立てて、会っているわけじゃないんです。以前も奥様の石川の実家に帰る途中、高速道路のSAで落ち合ってお茶しただけ、ということも。この店ができて鈴木さんとも随分会いやすくなりました」と塩原さん。「スキーやキャンプにご一緒したり、諏訪の御柱祭りに参加させてもらったり、塩原さんは僕の遊びの先輩です。最近は、ジェラートを食べながらたわいない話を2、3時間して『じゃあ、また』って別れる場合がほとんどですね」と鈴木さん。「2次会はないのですか?」と尋ねると「ないですよ。また会えますから」。そしてこう続けます。「先々週も家内とここで数時間を過ごしました。好きなジェラートを食べるためだけに、わざわざ500を運転してやって来るのも楽しいもの。オーナーの横内さんからは『ずいぶん贅沢なジェラートですね』って笑われますが」。

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高原に建つ『八ヶ岳Sereno』は、ロケーションも実に心地いい。

 音響メーカーのデザイナーだった鈴木さんは早めに会社をやめ、フリーでプロダクトデザインを手がけたり、多彩な趣味に力を注いだり。また乗り物はバイクから車へシフト。基本的に小回りの効く小型車を乗り継いできました。そして還暦を前にした6年前、ラッキーカラーの赤い車を探していて見つけたのが、この限定マジェンタカラーの500。即断で購入したそうです。以来、自分の仕事のわがままを快く許してくれた奥様・眞喜江さんと、好きなとき大切な人たちに会うために、なくてはならない相棒に。さらに、気分転換のためのもう一つのプライベートスペースでもあります。鈴木さん曰く「車中ではiPhoneにダウンロードしたジャズかビートルズの曲をよく聴いています。今は500のない生活は考えられないですね」。

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左から、『八ヶ岳Sereno』のオーナー・横内洋祐さん、塩原さん夫妻、鈴木さん夫妻、そして鈴木さんの奥様の弟さん夫妻・中川喜文さん・由美子さん。

『八ヶ岳Sereno』から小渕沢の『Wood note』へ

 しばらくすると『八ヶ岳Sereno』に鈴木さんの奥様の実弟、中川喜文さん夫妻が合流(なんと石川県の自宅からドライブ!)。大勢の笑い声が聞こえてきます。ただ鈴木さん夫妻には、もう1カ所、久しぶりに顔を出したい場所があるようです。塩原さんたちに別れを告げ、2人は小淵沢方面に向かいました。行き先は、友人の加藤成彦さん夫妻が営む家具工房とカフェを併設した『Wood note』。自作の素敵なウッドテラスに立って、加藤さんが鈴木さん夫妻をにこやかに迎えます。

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八ヶ岳から小淵沢へと走る500。迎えてくれたのは友人の加藤成彦さん。

 東京で電機メーカーの広報・宣伝を長く担当された加藤さんは、前から決めていた通り55歳で早期リタイア。飛騨高山の木工の専門学校で2年間の寮生活を送りながら技術を取得。今はこの小淵沢へ居を移し、木工家具の注文製作を行っています。鈴木さんとは共通の複数の友人を通して知り合ったのだとか。「なぜか八ヶ岳周辺に友人が多く集まるんですよ」と鈴木さん。

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『Wood note』のエントランスに立つ、加藤さんと奥様の美紀子さん。

昨年の正月に見舞われたハプニング

 実は鈴木さんと加藤さんには、忘れられない出来事があります。それは昨年の正月2日。いつものように『八ヶ岳Sereno』を訪ねた帰途、ここ小淵沢で突然、鈴木さんが運転する500に不具合が。東京まで戻れるか不安だし、どこもクローズだしということで、急遽、加藤さんに電話。加藤さん宅までなんとか走らせて、修理業者が引き取りに来るまで預かってもらったのだそうです。
 「息子さんたちも帰省しているご家庭に突如お邪魔して、おせち料理までご馳走に。正月のハプニングにも嫌な顔一つせず受け入れてくださった加藤さんに本当に感謝です」。そんな鈴木さんの話を、加藤さんがニコニコしながら聞いています。
 ほどなくして、先ほど一緒だった鈴木さんの奥様の弟さん夫婦も到着。3家族の楽しい語らいが始まりました。

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『Wood note』のウッドテラスで談笑。

愛車のドアは3枚までがいい

 気のおけない友人や好きな場所へと向かうため、距離など気にせず愛車を運転。ごく自然体でいながらも、そんな愛情あふれる、好奇心旺盛な日常を送る鈴木さん夫妻。塩原さん曰く「何をするわけではなく、一緒にいるのがとても心地いいんです。だから皆さん、お2人に会いたくなるんじゃないでしょうか」。
 「実は500に乗る前に10年間、初めて4ドアの車に乗っていました。でもこの500に乗って、僕のクルマのドアはやっぱり3枚まで、“2ドアハッチ”がいいなあと改めて実感。そんな走る楽しみをもう一度、思い出させてくれたのがこの車なんです」と鈴木さん。隔たる距離を物ともしないタフな相棒、赤い500を伴ってのロングドライブはまだまだ続きそうです。

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愛車500とともに。

『八ヶ岳Sereno』
毎朝手作りされるジェラートは通常9種ほど。隣の堀内ファームの高原野菜や近隣の果樹園の果実などをふんだんに使用。その味わい深さとさっぱりした後味が評判に。今の季節は「ぶどう」「洋ナシ」「カボチャ」のほか、こだわりの低温殺菌牛乳を使用した自信作「搾りたて牛乳」などがオススメ。軽食・喫茶も可能。

SHOP DATA

店名 『八ヶ岳Sereno』
住所 長野県茅野市玉川11398-291
若葉台団地上エコーライン沿い
電話番号 0266-75-1013
営業時間 10:00〜17:00
定休日 火・水曜(1月〜4月中旬は土・日曜のみ営業、7月20日〜8月末は水曜のみ休)
Webサイト https://www.facebook.com/yatsugatake.sereno/

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『Wood note』
加藤さんの家具工房に隣接して、奥様の美紀子さんがカフェをオープン。特に人気は3種類のケーキやムースなどを一度に味わえる「森の調べプレート」¥800。ランチも提供。下の写真左のセーターと靴の作品は、鈴木さんが手がけたもの。

SHOP DATA

店名 『Wood note』
住所 山梨県北杜市小渕沢町3332-88
電話番号 0551-36-2216
営業時間 10:00〜18:00(4月末〜11月中旬の金〜日曜のみ営業)

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