ゆっくり生きよう・にっこり走ろう

人にも環境にも自分にも優しくいきる。それがフィアットカルチャーです。

自分のFIAT 500がやっぱりベスト!時が経つほど深まる魅力。


イタリア車ならではのお洒落なデザインでありながら、誰もが気軽に付き合える親しみやすさが人気のFIAT 500(チンクエチェント)。国内では2008年3月の発売以来、多くのファンを惹きつけ、2015年7月にはついに累計販売台数が3万台に達しました。このニュースを聞いたときは、オーナーの1人であるわたしもなんだか嬉しい気持ちになりました。多くの人に受け入れられている人気モノということですよね。

ユーザーが増え続けているのは、魅力的な限定車がたくさん登場していることも関係あると思います。イタリアの自然やフルーツの名にちなんだ特別なボディカラーが用意されたり、スポーティさを高めた仕様が登場したりと、その時期ならではの特別な500にわたしも何度購買欲を掻き立てられたことか……。

今回も累計販売台数3万台を記念して「Super Pop Topo」が設定されました。ボディ色はボサノバ ホワイトのほか、カタログモデルにはないブルー ヴォラーレが用意され、それにグレー×ベージュの内装色が組み合わされる特別感ある仕様でありながら、価格は180万円を切るなど、お得感のある価格に設定されているのです。

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1.2リッター直列4気筒エンジン(最高出力69ps、最大トルク102Nm)を搭載する「500 1.2 Pop」をベースに、通常モデルでは設定のないブルー ヴォラーレのボディカラーを設定した「500 Super Pop Topo(スーパーポップ トポ)」。ボサノバ ホワイトが200台、ブルー ヴォラーレは100台限定で、価格は179万2800円。

深まる魅力、進化し続ける500!

最新モデルに試乗するたびにメカニズムの進化やクルマの熟成を感じることもあります。欧州車は年次改良と呼ばれるマイナーチェンジよりも小規模な仕様変更が繰り返し行われるといわれますが、500についても初期と同じ仕様がつくり続けられているわけではなく、少しずつ進化を遂げています。

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今回の試乗車は「500C ツインエア POP」。

大きな変更としては、2010年8月以降に「スタート&ストップシステム」が順次採用され、信号待ちなどで停車する際にエンジンが自動停止することでCO2排出量を低減するとともに、実用燃費が向上しました。また、2011年3月には2気筒875ccターボのツインエア エンジンが設定され、そのエンジンが発生するゆとりのパワーとビートを奏でる走行フィールに胸が踊らされている方も多いと思います。

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油圧式の吸気バルブ制御システム「マルチエア」やインタークーラー付きターボの採用により、低燃費と高出力を両立させた直列2気筒875ccの「ツインエア」エンジン。最高出力85ps、最大トルク145Nmで、燃費は24km/L(JC08モード)を達成している。

このツインエア エンジンは登場したての頃はエンジンの鼓動をありありと伝えてくる感じでしたが、新しいモデルでは振動が少なくなり、洗練度が高められた印象を受けます。また、それ以外に進化が感じられたのがデュアロジックの変速フィールです。デュアロジックは2ペダルの操作のみでATのようにドライブできますが、最新のモデルは「Auto」モードで走行中に変速する際、減速感を伴うタイムラグを感じにくくなっていますし、車速がある程度乗ってクルージングしている時にわずかにペダルの力をゆるめることで任意にシフトアップがしやすくなっています。

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軽量で伝達効率に優れるマニュアルトランスミッションの特性を生かしつつ、クラッチとシフトレバー操作を自動化することで、AT感覚で操れる“デュアロジック”トランスミッション。

また、交通量が多い街中で加減速を頻繁に繰り返すような場面では、最新のものはアクセルの踏み加減でギアチェンジを誘いやすくなりました。初期モデルはクルマの動きが完全にドライバーの技量に委ねられている感じで、それはそれで楽しいと感じる部分もありましたが、スムーズで容易な運転フィールということでいえば、やはり最新モデルに軍配が上がると思います。

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また、足回りの動きもしなやかさが増しているので、乗り心地の面でも洗練を感じます。細かなことですが走行中のストレスが軽減されるという点ではこれも注目すべきポイントといえるでしょう。

というわけで、時間の経過とともに進化を続けているFIAT 500。今後も開発陣が思い描く理想がどのように表現されていくのか楽しみであると同時に、その進化を見守っていきたいところですね。

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やっぱり自分の500が一番!

ただ進化というのは、どの方向に行くかを決め、その目標に対する達成度で評価されるものなので、そもそもどちらの方向がいいかは人それぞれということもあると思います。なので、わたしは、マイカーにその時ならではの個性が備わっていることも、愛着に結びつくひとつの要因かな、と考えるようにしています。

実際、我が家の500がやっぱり一番と感じたり、個体に対する愛の深まりのようなものを実感したりしている部分もあります。発売されてから早7年が経ち、初期に生産された我が家の500もそれだけ年齢を重ねたことになりますが、時間は経ってもクルマの魅力は色褪せないどころか、むしろ愛着は深まっています。

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写真 荒川正幸
文 藤島知子