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人にも環境にも自分にも優しくいきる。それがフィアットカルチャーです。

愛車はFIAT 500とバリラ!イタリアに魅せられた3人家族の日常

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2人の共通項は「イタリア好き」

「イタリア車が好きな人って、クルマだけじゃなく食もカルチャーもひっくるめてイタリアにはまる人が多いですよね。これはドイツ車やアメ車の愛好家にはない傾向。とくにアルファやFIATって横のつながりが強くて、“あそこのイタリアン、おいしいよね”“これ買ったよ”と、イタリアを共通項にして話題が衣食住に広がるんです」と語ってくれたのは、今回お邪魔した小嶋家のご主人聡さん。

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当サイトでも、クルマだけでなくさまざまな視点からカルチャーを紹介していますが、たしかにイタリアの魅力は「クルマだけ」「食だけ」「街並みだけ」では語り尽くせません。夫婦そろってイタリアの魅力に取り憑かれている小嶋さん一家は、インタビューするのが必然と思えるほど理想的なファミリー。いったいどんな風にイタリアの魅力を暮らしに取り入れ、満喫されているのでしょう?

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「祖父はフランス、父はイギリスのクルマを愛好していましたが、僕は昔からイタリア車。きっかけは高校生のときに読んだ『GT roman』です。カフェバー”roman”に集う自動車マニアの姿を描いた漫画で、ここにアルファ ロメオも登場していて、かっこいいなぁと。当時のクラスメイトがお父さんのジュリアで学校に送迎してもらっていて、これがまたいい音で走るんですよ。僕はそのとき自転車で通ってて、いつかあんなクルマに乗ってやる! と思っていました」

イタリア三昧な日々を満喫!

小嶋さんは、以前ご紹介した町田のイタリアン「トラットリアマリー」を経営。マリーは本格的かつリーズナブルな料理とフレンドリーな接客で愛される名店ですが、その店内にはステキなクラシックカーが。筋金入りのクルマ好きであることが伝わってきます。

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トラットリアマリーの店内。小嶋さんの友人が所有する名車や、自らの愛車FIAT バリラなどが定期的に展示されています。

おじいさんの代から自宅にハーレーがあり、16歳でバイクの免許を取ったという聡少年。バイクいじりが趣味となり、「古いクルマもいじりたいな。いつか買おう!」という夢はやがて現実のものに。「旧車は入手してからが大変。修理しようにもパーツが手に入らないなんてことは、当たり前ですから」と、さまざまな労苦を味わいながらクルマ好きのネットワークを広げていきました。何台かの旧車遍歴を重ねたのち、行き着いたのが現在乗っているFIAT バリラ。

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小嶋さんが所有するのは、1935年のミッレミリアに出場した超貴重なヒストリックカー。このクルマが今も現役で公道を走っているなんて……その情熱と労力を想像すると、「すばらしい!」としか言えません。街で見かけたら思わず手を振ってしまいそうな美しいクルマです。

小嶋夫妻を結びつけたきっかけはクラシックカー。知り合う10年以上前に、偶然にもイタリアのミッレミリアをモデナで見ていて、同じ場所から同じ写真をたくさん撮っていたことが、付き合うようになってから判明したというステキなエピソードもあるそうです。汐留の「イタリア街」にクラシックカーが集い街中を走る壮観なイベント「コッパ ディ東京」にもふたりで毎年出場しています。

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気に入っていたアルファ ロメオジュリエッタスパイダーの初期モデルを手放してまでFIAT バリラを手に入れたのは「レースに出たかったから」。聡さんはクラシックカーレースの常連入賞者でもあります。

「クラシックカーにはまるとパーツや修理できる業者を探すのに苦労しますが、イタリア車はコミュニティがしっかりしていてみなさんいろいろ教えてくれます。それに最近はインターネットのおかげでパーツ探しも以前よりラクになってきたので、これから旧車にはまる人は、僕たちほど苦労せずに楽しめると思いますよ」

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奥様cacoさんの手によるモスワークのFIAT バリラ。cacoさんはモスワークの盛んなオランダで日本人初の認定を受けた人なのです。

奥様のcacoさんも大のクルマ好きで、じつはA級ライセンスを有するドライビングテクニックの持ち主でもあります。クルマのことを知り尽くし、サーキットでもスピーディに走れてしまうおふたりが普段使いのクルマとして選んだのが、われらがFIAT 500(チンクエチェント) なのです!

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運転が大好きというcacoさん、500 のマニュアル車に乗っています。「マニュアル車はスポーツ仕様で内装もブラックでした。それはそれでかっこいいかもしれませんが、私にとってこのクルマの魅力はかわいらしさ。かわいいのが絶対にいい! と、白い内装にカスタマイズしてもらいました」

「住宅街に住んでいるので、こまわりが利くコンパクトなクルマというのが条件でした。でも、かわいくないクルマは持ちたくない。FIAT 500 のこのかわいらしさはイタリアならでは、すべてにおいてかわいいですよね。たとえばハンドルだって、“汚れるかもしれないけど、絶対白がかわいい”って思うんです。国産車は機能性や耐久性を重視しがちですが、イタリアのクルマは“汚れちゃうかもしれない、でもかわいさを追求しよう”という余裕があって、そこも好き」

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怜伊くん・3歳の愛車も電動FIAT 500! リモコンで操作できるラジコンモードもあり、大人も子どもも楽しめる最高のおもちゃです。「ミラノのおもちゃ屋さんで見つけました。最初は“日本にもあるよね”と買わずに帰ったのですが、いくら探してもなくって。今年1月にミラノを再訪したとき、迷わず買って帰りました。すごい荷物でしたけど(笑)」

クルマのことを話し出すと止まらない聡さんですが、cacoさんも料理やキッチングッズのことを話し始めると同じように止まりません。

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「イタリアは、食べ物、デザイン、街並み、人、何をとっても大好きです。仕事や遊びで40回以上は行きましたが、そのうち30回程はひとり旅。当然ひとりでレストランに行くわけですが、イタリア人にはそれがあり得ないらしくて『なんでひとりなの!? 一緒に食べましょう』と誘ってくれる。おいしい料理に感激して『どうやって作るの?』と聞いたら気軽に厨房に連れて行ってくれたり。で、ワインを飲みつつ歌いつつ、楽しそうに料理してるんですよ。『ワイン飲みながら作るからワインに合う料理ができるんだよ』なんて言いながら。ステキ! 私もイタリア料理をやるぞ! と心に決めましたね」

今は自宅でイタリア料理教室を主宰し、手軽で本格的なイタリアの味と、それを楽しむスタイルを提案しています。クルマ好きが高じてA級ライセンスを取ってしまったことからもわかるように、好きなことはきわめたくなるタイプ。料理も、イタリアの星付きレストランで修行したり、本場の料理学校にも通ったりして、その魅力を存分に体験したそう。

cacoさんがイラストも手がけた「かわいいイタリアン」。わかりやすくて簡単なのに、本場仕込みのおいしいイタリアンが作れると評判です。多めに仕込んで冷凍してあるというラグーミートソース、撮影後にいただきましたが、本当に美味! 料理教室も少人数で和気あいあい、ワインと合わせて試食させていただけるので、これまたおすすめです。

クルマが仲介役となり、イタリアという共通の趣味も手伝って、出会って2ヵ月半ほどで結婚したという運命的なふたり。「結婚前から、私の夢はイタリアに住むことなんだけど、と彼に話していたんです」というcacoさん、何事も有言実行の人ですから、その夢に向けて少しずつ準備が進んでいるといいます。

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パパと一緒に屋上でイタリアンパセリを収穫してくれた怜伊くん。摘みたてを、ママがお料理に使うのです。

イタリアに住めば、FIATの存在はますます身近になることでしょう。3歳にして「グリッシーニが大好き」という将来有望な怜伊くんも加わり、これからもますますイタリア三昧な日々を満喫してくださいね!

トラットリアマリー
cacoさんのイタリア料理&モスワーク

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり

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