ゆっくり生きよう・にっこり走ろう

人にも環境にも自分にも優しくいきる。それがフィアットカルチャーです。

Il Diario Fotografico_002 ミラノの写真家から届くイタリア写真日記

写真・文=ステファノ・トゥリウルツィ 訳=池田愛美

GIOGNO : 6月

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I confini dividono quel che la tavola e la cuncina unisce.

#friuli #confinedistato #vecchieprovince

厨房と食卓はつながっているように見えて、実は別世界。国境を一歩越えると世界が変わるのと同じように。

 

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A Cividale città fondata dai romani si pratica ancora oggi dal medioevo l’arte degli sbandieratori.

#cividaledelfriuli #sbandieratori

古代ローマ人が築いたチヴィダーレの街*¹では、今もなお中世の旗振りの儀式が行われている。

 

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Triste è confine, magia, mistero, libri, caffè e la piazza più grande d’Europa che guarda il mare.

#trieste

国境、魔法、ミステリアス、本、カフェ、海を見渡すヨーロッパ最大の広場がある街、それがトリエステ。

 

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Le frasche non sono trattorie, sono aperte solo 30 giorni all’anno, fino che non finisce il vino. Celestina ne è custode di una delle più antiche!

#frasca #celestina

「フラスカ」*²は酒場であってトラットリア(料理屋)ではない。ワインがなくなったら営業終了、だから年に30日くらいしかやっていない。『チェレスティーナ』は昔ながらの雰囲気を今に残す、希少なフラスカ!

 

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Quando tempo fa mi hanno chiesto di fotografare Jorge Lorenzo, ho pensato che anche lui come me è stato bambino e innammorato del suo primo biciclo.

#jorgelorenzo

その昔、スペインの人気オートバイレーサー、ホルヘ・ロレンソの撮影を頼まれたとき、彼も僕のように、初めての自分の自転車に夢中になった子ども時代があったんだと思った。

 

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Il giorno prima ero in Slovenia e poi un aereo veloce mi ha portato in un altro mondo sul Mediterraneo sempre rivolto ad est, Bari, San Nicola e la battitura dei polipi. Sacro e profano.

#bari #sannicola #polipi #mediterraneo

その前日、スロヴェニアにいたのに、飛行機はあっという間に、同じ東地中海のまた別の世界へと僕を運んだ。バーリの街の聖ニコラと叩いたタコ。これぞ、聖と俗。

 

訳者コメント

*1:チヴィダーレ・デル・フリウーリ。ジュリオ・チェーザレがローマ帝国の北東の軍事の要として築く。その後、6世紀頃に北方からやってきたゲルマン系ロンゴバルド族の遺した遺跡がユネスコの世界遺産という、美しく小さな街。

*2:フラスカは、オステリアと同様、酒場の一つ。看板に矢印と木の枝(フラスカ)を描くのが伝統で、というのも、昔は、酒場を示す印として入り口に葉を茂らせたそうで(日本の杉玉みたいですね)、そこから、フラスカ=酒場となったよう。酒(ワイン)を提供するのが目的なので、料理は冷たいもの(サラミとか保存食)だけ、基本は家族経営で営業時間もごく限られている場合が多い。

著者プロフィール

Stefano Triulzi

写真家。ミラノのIED Design / IED Visual Arts 教授。イタリア北部の古都ベルガモ出身。ファッションからインテリア、ドキュメンタリーまで多彩なテーマを撮影。雑誌『Arbiter』『Spirito diVino』『LA CUCINA ITALIANA』、新聞『LA STAMPA』ほか広告などで幅広く活躍。自身の料理の腕もプロ並み。現在の愛車は年代物のFIAT 500。
http://www.stefanotriulzi.com/