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かわいすぎて “大人買い” したくなる、FIATの「チョロQ zero」

プルバックで勢いよく走らせたり、10円玉を後ろに挟んで「ウィリー!」したり。子供の頃、小さくて丸っこいチョロQで楽しく遊んだ思い出がある人は多いはず。あのチョロQにFIATシリーズが仲間入りしていたこと、ご存じでしたか!?

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1980年に発売された、プルバック式ゼンマイ動力のちっちゃなミニカー、「チョロQ」。実車を寸詰まりにさせたようなディフォルメ具合と愛嬌抜群の小ささ、チョロチョロとすばしっこい走りっぷりがなんともキュートで、一大ブームを巻き起こしました。80年代に子供時代を過ごした大人にとってはなつかしく、現代の子供たちからも愛されている、親子二代で楽しめる自動車玩具です。

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指先に乗るくらいのFIATがたくさん集まると、愛らしいことこの上なし。思わず大人買いしたくなりますよね!? ※背景には「トミカラマ VINTAGE」を使用しています。

そんなチョロQの魅力を活かしつつ、より実車に近いリアルな仕上がりにこだわった大人向けのシリーズが「チョロQ zero」。2011年に発売され、従来の子供用玩具としてはもちろん、コレクターズアイテムとしても人気を呼んでいます。当初は国産車ばかりでしたが、シリーズ第7弾にしてついに輸入車が登場。そのラインナップに並んだのが、われらがFIATをはじめとするイタリア車なのです!

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1957年にデビューし75年まで生産されたロングセラーの「500F」(今回は60年代中頃の人気モデルを再現!)をはじめ、おなじみキャンバストップ仕様の「500C」、イタリアやオーストラリアのポリスカーなど、色・デザイン違いで全8種類のラインナップ。

チョロQ zeroの発売元はトミーテック。チョロQやトミカでおなじみの「タカラトミー」グループの中で、鉄道模型TOMIXや天体望遠鏡BORG(ボーグ)など大人も楽しめる商品を扱うホビーメーカーです。ミニカーの分野では、チョロQ zero以外にも、トミカの高級ライン「TOMICA LIMITED VINTAGE」などを手がけていて、細部までこだわったアイテムに定評があります。同社でミニカー全般の企画・開発を担当する小林さんと圓道さんにお話を伺いました。

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トミーテック東京オフィスにて、商品企画部の小林さん(左)と圓道さん(右)。カーマニアとして、専門誌などにも登場するおふたりです。

「チョロQは子供向けですから、セーフティトイの基準をすべて満たす必要があり、細かいパーツがはずれないよう一体型にすることが必須だったりします。トミーテックが手がけるのは大人向けのホビー商品なのでそういった制約はありません。その分、手間をかけてよりリアルに仕上げることができます」との言葉通り、ディフォルメしながらも実車の再現にこだわったのが、チョロQ zeroなのです。

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「コマネズミ」の愛称で親しまれ、いまだにファンが多い旧型「500F」。チョロQらしい丸っこいディフォルメもかわいく決まっています。実車でも人気が高かった白(1,500円+税)のほか、紺色もモデル化。赤もあります(紺・赤は1,400円+税)。

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左はイタリアのポリスカー。「500F」のキャンバストップをふさいでランプを取り付けています。右はシドニーの高級住宅地で働く「500C」のポリスカー。実車にも警光灯類は装着されていません。ポリスカーは2台とも極小のサイドミラーパーツが付属し、購入後に自分で付けられるようになっています(各1,800円+税)。

新しい商品をつくる前には必ず実車の取材をするというおふたり。「やはり、実物をあらゆる角度から見ないとその車の全貌は把握できませんから」。珍しい旧車は都内でオーナーが見つからないこともありますが、「実車があれば日本中どこにでも行きますよ」という熱意が大人も子供も満足する再現力を支えているのです。

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「チョロQ zeroの設計はいつも同じ方に依頼しています。もともと自動車メーカーで実車を設計していた方なんですが、実車の良さや特徴をわかった上で、チョロQらしく咀嚼してディフォルメしてくださるので、どんなクルマでもしっかりチョロQに仕上がってきますね」

輸入車を商品化する前には本国の許諾を取りますが、チョロQの特徴である丸っこいディフォルメについて「なぜそんなカタチにするんだ?」と難色を示すメーカーも多いとか。そんな中、FIATやアルファ ロメオは違いましたね、とおふたり。「イタリア本国の担当者とメールでやりとりをするのですが、その人自身「クルマが大好き」というのが伝わってきました。そして、「自分もこういうミニカーを集めていたんだ」というメッセージをもらったりして、スムーズに話が進んだのです」

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肉眼では見えないくらいに小さいエンブレムですが、拡大するとこの通り、しっかりFIATと入っています。

一方で、どんなに小さいおもちゃでもエンブレムは絶対にしっかりと入れてくれ、ホイールはアルミにしてくれなど、「ここは譲れない」というポイントはあくまでも貫いてきたといいます。好きなものへの関心が高く、ノリがいい、でも同時に自分たちのこだわりは絶対に捨てないという、非常にイタリア的なエピソードではないでしょうか。

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さまざまなボディカラーがある「500C」の中から、黄×黒トップ(1,400円)と、赤×黒トップ(1,500円)を再現。水色×ベージュもあります。「この赤い『500C』はちょうど取材車として知り合いに見せてもらったものです。うちの上司が取材のあとすっかり気に入って、まったく同じ実車を購入したんですよ」という素敵なお話も。

チョロQ zeroはコレクターズトイとしての要素もあり、何台も集めて箱のまま飾っておく方も多いそうですが、つくりがしっかりしているので普通に遊べます。もちろん、10円玉をさしてウィリー! もできますよ。

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チョロQといえばウィリー、というくらい有名な遊び方ですが、こういう遊びができるミニカーはほかにないので、いつの時代の子供にとっても新鮮みがあって楽しいに違いありません。じつはこの隙間、10円玉用に設計してあるそうで、ほかの硬貨でもいけなくはないのですが、たしかに10円がしっくりくるのでした。

「FIATのオーナーさんからは、自分が乗ってるのと同じ色はないの? と本当によく聞かれます。デザインも、キャンバストップがかわいいので今回は『500C』をモデル化しましたが、『500』のオーナーさんには「なんでCなんだよー」と言われたり(笑)。FIATはカラーが豊富なのでキリがないですが、やっぱり愛車と同じ色のチョロQがほしい! というのはよくわかりますよね」

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小さくてかわいらしいので、インテリアとしても優秀です。

……確かに。自分の愛車と同じものがあれば絶対に買いたくなるし、今後もFIAT第二弾、第三弾と続けてもらって、いつかは愛車のチョロQ zeroを! と思いますよね。ちなみにチョロQ zeroは在庫がなくなり次第終了とのことなので、見かけたら早めにお買い求めを。

問い合わせ:
トミーテックお客様相談室 03-3695-3161
電話受付時間は、月~金曜日(祝・祭・休日除く)の10:00~17:00

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり
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