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イメージしたのはアラレちゃんの戦車!? 鎌倉在住のFIAT 500オーナーにお話をうかがいました

イメージしたのはアラレちゃんの戦車!? 鎌倉在住のFIAT 500オーナーにお話をうかがいました

■「トレピウーノ」が気に入って……

鎌倉でFIAT 500(チンクエチェント)に乗る的場洋一郎さんご一家。FIAT 500との生活についてお聞きしたところ「家族やその場にいる人との距離感を縮めてくれる」ところが気に入っているとか。これまでにさまざまな高級外車を乗り継いできた的場さんですが、意外にも長く乗りたいと思ったクルマは初めてだそうです。

藤島 そもそもFIAT 500と出会ったキッカケは何ですか?

的場 学生時代に昔のFIAT 500に憧れ、手に入れたいと思ったのですが、当時は周囲の人に「似合わない」と言われてしまったので、購入を断念しました。FIAT 500は本を棚に並べていたくらい好きでしたが、それからはコルベットやメルセデス・ベンツ Eクラス、ジャガーXJ、フェラーリF430といった高級車やスポーツモデルを乗り継ぎました。やがて結婚して、サーフィンがやりたいと鎌倉に移り住み、子供ができたこともあって、キャデラックのエスカレードに乗り換えました。でも鎌倉は狭い道が多いので、アメリカンサイズのSUVは妻が子供の送り迎えに使うには大き過ぎて……。

的場さんご夫妻。モノへのこだわりが強いらしく、お部屋には趣味にまつわるさまざまなアイテムが並んでいました。

藤島 それでFIAT 500を検討されることになったと?

的場 僕には似合わないかもしれないけれど、家内には似合うのではないか? と考え直したのです。現代のFIAT 500は、2004年に海外のモーターショーに登場したコンセプトモデル「トレピウーノ」を見たときから気になっていました。

2004年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカー「フィアット トレピウーノ」。
その3年後の2007年にFIAT 500の市販モデルが誕生した。

本格的に購入を検討し始めたのはすでにFIAT 500とABARTH 500が販売されていた時期で、両方に試乗してみましたが、気に入ったのはFIAT 500のデュアロジック搭載車でした。その独特の乗り味が気に入ったんです。ただ、せっかく乗るなら、僕たちに似合うクルマに仕立てたいと思いました。そこで頭をよぎったのは、漫画家の鳥山明さんのアニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」に出てきた小さくデフォルメされた戦車でした。あのイメージが似合いそうだな……と。そこでさっそく購入したFIAT 500にツヤを抑えたミリタリーグリーン色のラッピングを施したんです。

藤島 ポップなカラーのFIAT 500とは一線を画すシブいイメージ。自分に似合うように色まで変えてしまうとは大胆な決断でしたね。

的場 この色は、サーフィンをするときのカジュアルなスタイルにもスーツにも合うし、子供連れの家内にも似合うと思っています。クルマはファッションの一部だと捉えているので、洋服や靴のオシャレを楽しむ感覚で乗りこなしたい。その時の自分の気分に合わせてカラーが変えられるように塗装ではなく、あえてラッピングを選びました。


仕事先などにこのクルマで行くと周りの人に遊び心がある人柄だと思ってもらえるようです。出先で写真を撮られたり、ガソリンスタンドで「特別色ですか?」と話しかけられたりすることも。フェラーリのような高級車とは違って、FIAT 500はカッコつけても可愛いさがあるから、クルマだけじゃなく乗っている人にもちゃんと注目というか出番を分け与えてくれる。だから、クルマにそれほど興味がなさそうな年配の女性が「ステキなクルマですね」と話しかけてくれることも。そういうのも、きっとこのクルマがみんなを笑顔にしてくれる何かを持っているからだと思います。

藤島 確かに、FIAT 500のキャラクターは多くの人に受け入れてもらえるところがありますね。

■ 子供たちもFIAT 500が大のお気に入り

的場 どんな服でも似合うという意味では、Tシャツを着てもスーツを着ても、存在するだけで観る人に安心感を与えたり、笑顔にしてくれる故ロビン・ウィリアムズさんのイメージに近いかな。FIAT 500は、大きな荷物をくくりつけて旅行に出掛けるのも似合うし、サーフボードを載せて海岸線を走っても絵になるクルマ。クルマは走りや耐久性も大事ですが、やっぱり外から眺めて所有したいと思えることが大切だと思うんです。

また、デザインという意味では、古いモデルのデザインに回帰した最近のクルマの中でも、FIAT 500は最も成功しているモデルだと思います。それらの多くは昔のモデルに比べて大きくなり過ぎてしまったり、元々のコンセプトから離れてしまったりと賛否両論あるもの。その点、FIAT 500はオリジナルのイメージに近いし、走りについてもデュアロジックがひとクセあるフィーリングを残している。どんどんハイテク化していく時代にローテク感が残されているあたりが堪りませんね。

藤島 そんなFIAT 500ですが、ご家族の評価はどうでしょう。奥さまいかがですか?

奥さま 近所に公園があって子供たちと出掛けることも多いのですが、コンパクトなボディは駐車する時に気を遣わないで済みますし、鎌倉は道が狭いので、どこにでもパッと出掛けられるのが嬉しいです。

的場 家族で乗れるクルマが他に一台ありますが、FIAT 500の方が稼働率は圧倒的に高いんです。何よりも子供たちがFIAT 500で出掛けるのが大好きで、このクルマを指名してきます。僕自身も一人で近所の海でサーフィンを楽しみたいので、そんな時は助手席にサーフボードを積み込んで行きます。


藤島 愛車のFIAT 500を日常で存分に使いこなしていらっしゃるようですね。もっとお話をうかがいたいところなのですが、最後に一言、FIAT 500の魅力はどんなところにあると思いますか?

的場 FIAT 500は家族やその場に居る人との距離感を縮めてくれるクルマです。持ち前のかわいらしさが人を笑顔にする力を持っているし、乗ると純粋に気分が上がります。完成され過ぎていない感じがあって、自分たちでこうするとこう変わるといった具合に振り幅が広いのも持ち味だと思います。こうした感覚は他のモデルではなかなか味わえないもので、所有したらきっと満足感が得られるはず。僕自身、長く乗りたいと思った初めてのクルマです。学生時代の夢が叶えられて良かったです。

藤島 自分に似合うFIAT 500を追求した的場さん。十人十色の付き合いができるのがこのクルマならではの魅力だと再確認させていただきました。今日はどうもありがとうございました。

文 藤島知子
写真 菊池貴之