ゆっくり生きよう・にっこり走ろう

人にも環境にも自分にも優しくいきる。それがフィアットカルチャーです。

「OLTREVINO」が心地よく伝えてくれる、トスカーナの空気と食

こだわりの空間「OLTREVINO」!

自宅で楽しむワインと料理を提案してくれる「OLTREVINO」。そこには、イタリアの風をほどよく含んだ独特の魅力が宿っています。

完璧な料理を作るには、経験やコツが必要です。食材の特徴や調理作業ひとつひとつの役割を真に理解しなければ、人を感動させる料理というのは完成し得ないといえるでしょう。

でも、仮に正しい調理法で作られた料理でも、たとえばそれがプラスチックの容器に適当に盛られ、料理との相性などまるで無視した飲み物と一緒に、会議室のように殺風景な空間で供されたとしたら・・・。「おいしい!」という感動など芽生えないはずです。

逆にいえば、食の世界を極め、人を喜ばせたいと願うなら、テクニックや経験を積むのは当たり前。さらに、相手の気持ちを真摯に思いやり、どうしたら喜んでもらえるかを考え抜いて、盛り付けにも空間にも気を配るべきなのかもしれません。

おいしい料理と素敵な空間。ただそこに居るだけで幸せになるような──鎌倉の住宅街に佇む「OLTREVINO」は、まさにそんな場所。

扉を開けると、左手にお総菜のショーケース、右手にワインセラー。セラーの前にはイタリア食材が並んでいます。バールよりも惣菜屋に近い印象。イタリアには、どの町にもこういうタイプの店(ガストロノミア)があるといいます。

OLTREVINOはエノガストロノミア。エノとはギリシャ語でワインの意味。「自宅で気軽にワインを楽しんでほしい」というオーナーシェフ古澤一記さんの思いが詰まったお店です。奥様の千恵さんがヨーロッパのアンティークを扱うお仕事をされているだけあって、店内どこを見渡しても完璧なしつらえ。細部にまで細やかな心配りがなされていますが、気負った印象は全く抱かせず、この上なく心地いいのです。


OLTREVINOのインテリアは千恵さん自らがイタリアで仕入れ、輸入をし、コーディネートしています。「たとえば床のタイルは1800年代に街で実際に使われていたものなんですよ」と千恵さん。さすがのセンスです。

自宅で気軽に楽しめる!

「うちは決まったメニューがありません。その日の朝に鎌倉の市場で仕入れた野菜を見て、何を作るか決めるんです。惣菜のショーケースから食べたいものを選んでいただき、そのまま店内でお食事をされる方もいますし、この辺りは住宅街なので惣菜とワインを買って帰られる方も多いです。うちのお店には駐車場がないのですが、車を近所のパーキングに駐車してエスプレッソだけ飲んでいかれる方もいますよ」


エスプレッソマシンは1961年製。きちんと修理して、今もしっかり現役です。

車に乗る立場から考えると、単なるワインバーなら立ち寄っても仕方ないけれど、ワインにも料理にも詳しいオーナーの居るエノガストロノミアなら、それこそエスプレッソでも飲みながら立ち話を楽しんで、そのままおすすめのワインと惣菜を愛車に載せて帰れたりもするわけで。こういう形態のお店がもっと増えると、ドライバーにとってもありがたいですよね。


「レストランは月に数回しか行かない場所かもしれませんが、うちは日々の暮らしの中で料理とワインの組み合わせ、イタリア語でいうアッビナメントを楽しむ術を提案したいのです」。その言葉通り、料理もワインもすべて持ち帰りが可能です。


オレキエッテという、耳たぶ型の伝統的ショートパスタ。「1人前を作るにもかなり時間がかかるので、なかなか手打ちするお店はないんですよ。食べるのはあっという間ですけどね(笑)」。時間をかけて丁寧に作られたオレキエッテは、なるほど機械製とは食感が違います。モチモチで、ソースのからみ方も絶妙。


自家製トスカーナ風フォカッチャ。しっかり焼いてあるので表面はカリッ、そして中身はもっちり。塩とオリーブオイルとローズマリーのシンプルな味ですが、こんなにおいしいフォカッチャは初めて食べました!

トスカーナの空気を鎌倉に!

古澤さんは相当な本格志向。料理を極め、ワインを知り尽くすためにイタリアで10年の月日を過ごしました。今もトスカーナに自宅があり、定期的に帰っているといいます。

「トスカーナの家は2階建ての一軒家。1階が僕たちの家で、大家さん一家が上に住んでいます。家族ぐるみの付き合いです。大家さんは外に仕事を持っていますが、暮らしの達人でもあります。庭一面に自生するオリーブを収穫して油を作ったり、キノコやトリュフやサフランを取ったり。そういう生活ってすばらしいなぁと心から思いましたね。トスカーナの人たちは通勤時間も短いし、昼休みも3時間ぐらいとって、家でランチを食べる人も多いです。シンプルでゆったりした暮らし方。そういう空気感を、僕らの地元・鎌倉でも伝えていけたらと」

鎌倉の町を歩いていると、PANDAや 500(チンクエチェント) の姿を何度か見かけました。FIATと鎌倉とOLTREVINO。たしかにとても似つかわしいと感じます。ちなみに古澤さんたちはイタリアでFIAT UNO→Alfa Romeo145と乗り継いで、現在トスカーナの家に残してある愛車はFIAT PUNTO。そして鎌倉での愛車はPANDA(マキシ ABA-16912)です。荷物の多いおふたりに、PANDAはとても重宝がられているようですよ。

OLTREVINO(オルトレヴィーノ)
神奈川県鎌倉市長谷2-5-40