ゆっくり生きよう・にっこり走ろう

人にも環境にも自分にも優しくいきる。それがフィアットカルチャーです。

イタリアに根付く美しいハーブティーを、暮らしの一部に

ハーブティー、お好きですか? 日本ではカモミールやラベンダー、ミントなどがおなじみですが、香りがよくて利用価値のある植物はすべて「ハーブ」ですから、ティーの種類も多様です。紅茶や緑茶の茶葉、ジンジャー、スターアニスも材料になるし、ローズ、ジャスミン、ブルーマロウなどの花びらもよく用いられます。

たとえばハイビスカスを単体で飲むと「すっぱくてニガテ」と感じる人も多いかもしれませんが、今回おすすめしたいのは、おいしく、香りがよく、さらには見た目もかわいいブレンドタイプのハーブティー。好評発売中の限定車「500 FIORE ROSA」の愛らしいピンクのイメージにマッチする花いっぱいのブレンドを探して、銀座のジャッジョーロ ハーブハウスを訪れました。
 
ジャッジョーロ ハーブハウスは、ハーブやフルーツなど体に優しい自然の食材をハーブティーやドルチェで提供し、豊かで上質なライフスタイルを「食」の場から提案するハーブティーサロン。店名にフィレンツェの市章「アイリス」を意味するGiaggioloをうたい、イタリアの豊かな生活習慣やハーブの普及に一役買っています。

ジャッジョーロの二大人気ブレンド「ティサーナ・フェミニーレ」(メイン写真にも登場している、バラ色の艶やかなブレンド)と、「ティサーナ・グラッツィオーゾ」(カモミールを主体にしたリラックス系ブレンド)。

ジャッジョーロ ハーブハウスはハーブティーの販売はもちろん、選び方や飲み方も丁寧に提案してくれるハーブティーサロンです。店内では常時約30種類のハーブティーを飲めるほか、スタッフ手作りのケーキやジェラート、フレッシュハーブや葉野菜をたっぷり味わえる「15種類のハーブサラダランチ」なども人気。イタリアの蜂蜜やリキュールなども購入できます。銀座を訪れると、世界最古の薬局のハーブ製品などを販売するSanta Maria Novellaとジャッジョーロ ハーブハウス、そして、すぐ近くにあるリストランテ、ジャッジョーロ銀座を順に訪れるお客さんも多いとか。

ローズ、カモミール、エルダーフラワーなどの花々を多数使用した、フローラルな芳香の優雅なブレンド「ティサーナ・フェミニーレ」。眺めているだけで気分が高揚するような華やかさと、香り高くクセのない味わいで、定番の人気。美しさに磨きをかけたい人におすすめです。

イタリアから届くSanta Maria Novella処方の茶葉をのぞき、ここで扱うハーブティーはすべてスタッフが独自にブレンドしたもの。美容、デトックス、免疫力アップといった効果にはもちろん気を配りますが、それ以上に「見た目・香り・味」を全員で吟味しながら何種類ものブレンドを試し、商品化しています。

ローズピンクとブルーマロウの組み合わせが大人な雰囲気の「ティサーナ・デプラーレ」。アニスシード、カルダモン、フェンネルなどのスパイスが体を温め、消化促進やデトックスが期待できるブレンドです。

たかがお茶、と思うかもしれませんが、ハーブを通じて大なり小なりの「薬効」を得られることは、ヨーロッパでは古くからの常識。日本の法律では一部をのぞき「食品」として位置づけられていますが、心を落ち着けたりデトックスを促したり肌を整えたり、という「効果」は実感として感じられるはず。けれど、いくら効果を感じてもおいしくなければ続きません。だからこそジャッジョーロのスタッフは味や香りにこだわるし、美しい花を見て気持ちが明るくなるのと同じ感覚を味わってほしいという思いで、見た目にもこだわるのです。

自宅でハーブティーを楽しむ際、お湯は必ず熱湯を使い、ポットやカップも温めておきます。抽出時間は6分ほど。十分に抽出できたら、カップに注ぐ前にポットの蓋を開け、まずは香りをしっかり楽しんでから、スプーンでひと混ぜ。こうすることでハーブの成分がまんべんなく混ざります。

メディカルハーブやアロマテラピーに関する高度な資格を持つ店長の雀部有希さんをはじめ、全スタッフがハーブに関する豊富な知識の持ち主。でも、それをあえて前面に出すことはしません。「その症状にはこれが効く」という専門的な意見を押し付けることなく、お客さんの希望を第一に、「単純においしい、楽しい」ということを大切にしているのです。

ハーブそのものの美しさと、抽出されたお茶の色合いを存分に堪能するため、ガラスのポットとカップを使うのがおすすめ。ティーストレーナーを使って優雅に淹れましょう。

客のニーズに合わせ、細やかなコンサルテーションをした上で、ふさわしいブレンドを提供するサービスも始めました。薬局であるSanta Maria Novellaとの関わりもあり、「処方」に近い形でカルテをデータとして残し、ハーブティーを飲む時間帯やタイミングだけでなく、季節ごとの体調や生活の変化なども考慮しながらブレンドしていくといいます。最終的には「お客さんの好みを最重視します」とのことなので、的確なアドバイスを受けつつも、自分好みの香りや味を提案してもらえます。

優しい香りのカモミール、リンデンなどをブレンドした「ティサーナ・グラッツィオーゾ」(左上)は、気持ちをゆったりさせてくれます。残りの3種は、この春に向けたシーズナル・ブレンド。美しいだけでなく、味も香りもそれぞれに個性的なので、ぜひお店で飲んでみてください。

「はじめは嗜好品として、おいしい、好みだ、と思うものを気軽に飲んでいただいて、しばらく飲むうちに「あれ?飲むとなんだかリラックスできるかも」という実感を持つ、そこからライフスタイルに取り込んでいただくといいかなと思って、ご提案しています」と雀部さんが言うように、ジャッジョーロのハーブティーを飲んでいると、「体にいいから忘れずに必ず飲まなくては!」という義務感ではなく、「寝る前に味わうハーブティーっていいな〜」と自然に思えるようになります。見た目がかわいいのも、身近に常備しておきたい大きな理由になりそうです。

シングルのハーブとブレンドティーが整然と並ぶジャッジョーロの棚。「お料理と一緒で、何をどう組み合わせるか考えるのはとても楽しいですよ」(雀部さん)。

イタリアにはどの街にもErboristeria エルボリステリーアと呼ばれるハーブ薬局があり、店ごとに伝わる製法やレシピが代々受け継がれています。近隣に住む人々は、老若男女を問わず、折に触れてエルボリステリーアを訪れ、心身のケアや美容のためにごく自然にハーブを取り入れるのだとか。料理に活用するだけでなく、そういった形でも、生活の中にハーブが溶け込んでいるのですね。


ジャッジョーロ ハーブハウスは、エルボリステリーアに近い立場で、まだハーブにあまりなじみのない私たちへの「ハーブへの入り口」を提供してくれています。おいしくて香りがよく心身を健やかにしてくれる、しかもとっても美しいハーブティー。暮らしの中に、気軽に取り入れてみてくださいね。
 

ジャッジョーロ ハーブハウス
東京都中央区銀座6-12-13 1F
TEL & FAX : 03-3572-4604
月〜土 12:00~20:00
日・祝 12:00~18:00

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり

matricaria