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パリパリの食感がたまらない!ナポリ銘菓「スフォリアテッラ」

スフォリアテッラ(sfogliatella。複数形はスフォリアテッレ)はナポリ生まれの焼き菓子。街を歩いていると、もうひとつのナポリ銘菓baba(ババ)と同じく、あちこちのバールやカフェ、パスティッチェリア(お菓子屋さん)で見かけるおなじみのドルチェです。一口かじると、極薄の生地が何層にも重なったパリパリ食感とラードの香ばしさにまずびっくり。柑橘系のさわやかな香りが効いたなめらかなセモリナ・クリームもクセになるおいしさです。生地や形のバリエーションはいくつかありますが、中でも最も有名なのが今回ご紹介する貝殻型のスフォリアテッラです。

スフォリアテッラはアマルフィ海岸に面する修道院で生まれました。その誕生は偶然の産物だったようで、ある日、院内のセモリナ粉が傷みかけているのを厨房係が見付け、捨てる代わりに工夫をこらし、できあがったのがその原型なのだとか。ひとりの修道女のアイデアで生み出されたこの焼き菓子は、ほかの修道女にはもちろん近隣の住民たちの間でも人気となり、秘伝のレシピとして大切に受け継がれたといいます。あるとき、ナポリの菓子職人がこのレシピを入手し、多少のアレンジを加えながら、現在のような貝殻形のスフォリアテッラを作り上げ、やがてそれがナポリ中に広まっていったといわれています。

アマルフィといえば、周囲を断崖絶壁の海岸に囲まれた街。海にせり出すように、山々や建物、段々畑などが連なっています。その景観はすばらしく、ユネスコの世界遺産にも登録されました。特産品としてレモンが有名ですが、スフォリアテッラに詰められたクリームにも柑橘系の香りが効いています。修道女がこのお菓子の原型を作ったとき、修道院で大切に育てていたレモンをアクセントに使ったのでしょう。そのシーンを想像すると、アマルフィの街を訪ねたくなってしまいます。

修道院で生まれ、ナポリの菓子職人によって完成された貝の形のスフォリアテッラ。「ひだが何枚も重なった」という名前の通り、極薄のパイ生地を何層にも重ねて焼き上げてあります。ほかのお菓子では体験したことのないようなパリッ!とした食感が楽しめますが、軽すぎることもなく、しっかりとした食べ応え。中に詰めるフィリングは、セモリナ粉、水、リコッタチーズ、砂糖、卵などを練り合わせ、そしてもちろん、レモンやオレンジなどのピールをアクセントに加えたもの。なめらかでボリュームがあり、パリパリ生地とのコントラストが絶妙!香り付けにバニラやシナモンなども加えますが、やはり柑橘系のさわやかな香りがスフォリアテッラの大きな特徴です。

「食べてみたい!」と思った方、日本でももちろん味わうことができます。上の写真で紹介しているのは、ナポリの工場で熟練の職人が手作りしているスフォリアテッラ。現地で冷凍したものをそのまま輸入し、インターネットなどで販売されています。

ナポリのカフェやバールなどにも出荷しているというナポリの製菓工場で、職人さんがひとつひとつ手作りしています。(写真提供/アンカーシステムズ)

冷凍のまま自宅に届くので、それを30分ほどオーブンで焼けば、熱々スフォリアテッラのできあがり!ナポリのやり方にならって、粉糖を表面にまぶしていただきましょう。焼きたてのスフォリアテッラは、パリパリした食感といい、アツアツのクリームといい、ほかのお菓子にはたとえられないおいしさ。ぜひとも一度は味わってみてください。写真のスフォリアテッラはひとつでかなりボリュームがありますが、イタリアではごく普通のサイズ。これよりさらに大きいものもあるそうですから、スフォリアテッラの人気ぶりがうかがえます。

もちろん、イタリア系カフェやバール、リストランテなど、スフォリアテッラを提供するお店もいろいろあります。たとえば、二子玉川のBAR GELATERIA ANTICA (バール・ジェラテリア・アンティカ)は、イタリアの中でもとくに濃くておいしいといわれるナポリのエスプレッソや、本格的なジェラートが味わえる小さなお店。ここのスフォリアテッラもかなり美味です。今までは知らなかっただけで、あなたのご近所にもスフォリアテッラを扱うお店があるかもしれませんね! 

左はEATALYのスフォリアテッラ。食後のデザートや小腹がすいたときにもうれしい小ぶりなサイズです。右はグランドハイアット東京にあるフィオレンティーナ ペストリーブティックのもの。ボリューム満点ですが、上品でさわやかなクリームのおかげでペロリといけちゃいます!
 

さて、FIATでは現在「Spirit of Napoli」と題したキャンペーンを実施中です。
その一環として、1組2名様を「ナポリ9日間の旅」へご招待!本場のスフォリアテッラを片手に、ナポリの街を散策してみませんか? ナポリ市内の中心地、ウンベルト1世ガッレリア(Galleria Umbert I)の一角にあるLa Sfogliatella Mary(スフォリアテッラ・マリー)やトリエステ・エ・トレント広場(Piazza Trieste e Trento)前の老舗カフェ GAMBRINUS(ガンブリヌス)など、名店が多数あるので、食べ比べてみるのも楽しそうです。
ナポリ旅行のご応募は今月25日まで。たくさんのご応募をお待ちしております!

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり

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