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イタリアのドルチェで、バレンタイン発祥地の甘い時間を

バレンタインの由来

世界中で恋人や夫婦が愛を誓い合うSt.Valentine’s day。もともとは古代ローマ時代の殉教者、サン・ヴァレンティーノSan Valentino(聖ウァレンティヌス)にちなんだ記念日です。かつて、結婚を禁止されていたローマ兵士とその恋人を哀れんだヴァレンティーノ司教は、彼らの結婚式を密かに執り行っていました。それを知ったローマ皇帝クラウディウス2世の怒りを買い、ヴァレンティーノ司教は処刑されてしまいます。その後、恋人たちの守護聖人として信仰され、命を落とした日とされる2月14日が「サン・ヴァレンティーノの日」となったのです。

日本では女性が男性に愛の告白としてチョコレートを贈りますが、これはお菓子メーカーが広めた日本独自の習慣です。他国でもバレンタインにチョコレートを贈ることはありますが、「バレンタイン=チョコレート」「女性から男性へ」という図式はなく、基本的には「互いに贈り合う」もの。男性が女性に花を贈ったり、女性が男性に小さなプレゼントを贈ったり、ふたりでバレンタイン・ディナーを楽しんだり。愛する人を想い合う日なのです。

こういうと、「バレンタインにチョコで告白するのは間違い?」という気がするかも知れませんが、シャイな日本人がチョコレートに想いを託して気持ちを伝えるのは悪くないのではないでしょうか。この時期はせっかく売り場においしいチョコレートが多数並ぶわけですから、自分用と恋人用を買って一緒に味わうのも楽しそうです。もちろんチョコにこだわる必要はなく、相手の好きそうなお菓子やお酒、小物を贈ったり、男性から女性に美しい花束を贈ったりするのも素敵ですね。

バレンタインにぴったりのチョコレートを紹介!

今回はバレンタイン発祥の地であるイタリアの、とってもおいしいドルチェをご紹介します。

こちらは本物のトリュフを練り込んだウルバーニ社のチョコレート。このトリュフチョコの生産地は、サン・ヴァレンティーノの生誕地といわれるウンブリア州テルニ。そう、まさに「バレンタイン発祥の地で作られたお菓子なのです。トリュフ製品のトップメーカー、ウルバーニ社が手がけるだけあって、イタリア産トリュフの贅沢な芳香が楽しめます。


厳選したトリュフのみを使い、独自の製法でさまざまな商品を製造しているウルバーニ社。天然成分のみからトリュフの芳香を抽出する技術を確立しているだけあって、このトリュフチョコも甘美な香りが特徴。白・黒ともに、大人向けの濃厚な味わいに仕上がっています。

テルニの街にとってサン・ヴァレンティーノは守護神のような存在なので、この地では2月14日をはさんでさまざまな催しが行われます。そんな街で生まれたチョコレートを、大切な人と一緒に味わってみるのもよいのでは?

ピエモンテ州・トルトーナの伝統的な郷土菓子、Baci di Dama(バーチ・ディ・ダーマ)。アーモンド風味のクッキー生地にチョコレートをはさんだ一口サイズのかわいらしい焼き菓子で、今ではイタリア各地で見られるほど人気の高い銘菓です。バーチ・ディ・ダーマは「貴婦人のキス」という意味を持ち、バレンタインのプレゼントにもぴったり!

創業1817年、ミラノに本店を置く老舗カフェ&リストランテCOVA http://www.covajapan.com/のバーチ・ディ・ダーマ。コロンとした丸い形が愛らしく、しっかり焼き上げられたザクザクの食感とアーモンドの香ばしさが魅力的です。日本ではCOVA TOKYO(千代田区有楽町)、COVA MIDLAND SQUARE(名古屋市中村区)、CAFÉ COVA SHINJUKU TAKASHIMAYA(渋谷区千駄ヶ谷)の3店舗のほか、オンラインショップも展開していて、入手しやすいのもうれしいところ。ミラノから空輸される贅沢なチョコレートもおすすめです。


イタリア人にとってはおなじみのトローネ。はちみつ、卵白、砂糖などを練り込んだベースにアーモンドやピスタチオ、ヘーゼルといったナッツ類やフルーツなどを混ぜて作るヌガータイプの甘いお菓子です。シチリアでは「お客様用のお茶うけ菓子
として、常備している家庭も多いといいます。

写真のトローネは「小さなトローネ」を意味する「トロンチーニ」。練り合わせて固めたトローネを一口サイズに個包装した食べやすいお菓子です。イタリアの高級菓子店、バルベーロ社のトロンチーニは、創業以来受け継がれているオリジナルのレシピを守り、近代的な最新技術と伝統の職人技を合わせながら高い品質を保ち続けています。

一般的なトロンチーニはソフトな食感ですが、これはハードタイプ。やわらかいものは1時間ほどで混ざりますが、バルベーロのトロンチーニは7時間以上もかけてじっくり混ぜ合わせる必要があるのだとか。手間暇かけて作り出されるその味はイタリアでの評価も高く、いくつもつまみたくなるおいしさです。こちらの動画を見ると、丁寧に作られている様子が伝わってきますよ!

バルベーロのハードトロンチーニは、ホワイトの缶に入ったヘーゼルナッツのほか、ピスタチオ グリーンと、ヘーゼルナッツ ピンクがあります。お菓子は、食べておいしいのはもちろんですが、目で味わう、つまり、見た目のかわいらしさも大切。とくに、誰かにプレゼントするのならなおさらです。その点、バルベーロは缶のデザインも文句なし。かわいいお菓子を買って、それを盛り付けるための素敵なお皿を2人で探してみる・・・というのも、本来のバレンタインにふさわしい過ごし方かもしれませんね。


イタリアの甘く愛らしいお菓子が、おふたりの愛をより一層深めてくれますように。
Buon San Valentino!

取材・文 山根かおり

企画も手がける編集ライター。利き酒師。クッキングインストラクター。おいしいもの、こだわりの人、すてきな場所、丁寧な手仕事を目にすると、「もっと多くの人に伝えたい」と思わずにはいられない。旅と食が好き。旅先で地元の人が利用する市場やスーパーで調味料や食材を買い込み、帰国してからその味を再現するのが目下の楽しみ。Culture Magazineでは、カメラマンの夫と共にFIAT的な世界観のモノやコトを探して伝えている。

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