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LELABO(ルラボ)で出会える、自分の香り。

LELABO(ルラボ)

第一印象だけではダメ! 香水の香りは変化する!?

初めての香水を選ぶとき、基準となるのはシュッと吹きかけた際の第一印象。でも、実際にその香水をまとっていると「最初のイメージと違う」と感じることがありませんか? そう、香水の香りは時間の経過と共に変化します。第一印象であるトップノートは10分ほどしか続かず、その後はミドルノートが数時間。最も長く続いて「その人の香り」となるのはさらに後のラストノートなのです。しかもラストノートは、同じ香水でもつける人によって驚くほど印象が違います。だからこそなおさら、「その人の香り」になりうるのかもしれません。

多くの香水ブランドが、第一印象をよくしたいがためにトップノートに力を注ぐ中、「その人の香り」となるラストノートに注力しているのが、NYを拠点とするフレグランスブランド「LELABO(ルラボ)」です。香水をつけることが「特別な日だけの特別なこと」ではなく、つけていることが限りなく自然で、しかも、つけていないときよりも明らかに心地よい。LELABOの香水はそんな経験をさせてくれます。

香りが長く持続する、と聞くと「強すぎるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、LELABOの香りはまるで花やフルーツをまとっているかのような心地よさが特徴です。たとえばムスクは本来、動物由来の原料ですが、クリエイティビティと技術を持ってすれば、動物を殺さずとも同じクオリティの香りが創り出せるのです。LELABOでは、肌への安全性を第一に、クラシックを再現するでもトレンドを追うでもなく、「LELABOにしかない香り」を生み出しています。ここまで肌なじみがよく、1日中ほどよく香ってくれる香水に、私は初めて出会いました。


ボトルの周りに置いたのは、世界有数の貴重な素材として知られるIRIS ROOTS(アイリスの根)。これをメインに、全部で39種の香料を用いて創られたのが「IRIS 39」。LELABOの香水は、すべて「メインの香料+材料の数」でネーミングされています。

「LELABO」が創り出す上質な香り!

LELABOで創り出されるオードパルファムが、なぜそんなにもすばらしいのか。一番の理由は、香料そのものの質にあります。理想の香りを創ることを何よりも重視しているため、最高級の原料も惜しみなく使うのです。これは「利益を出すために、まず予算制限ありき」だという大量生産のメジャーブランドとは一線を画す、業界初の試みです。しかも、その上質な香料を調香しているのは、世界に50〜60人しかいないという超一流の調香師たち。こうして生まれるLELABOの香りが、本物でないわけがありません。

LELABO代官山店で扱っている香水は、東京限定の「GAIAC 10」を含めて全部で13種。そのすべての香りを試してみましたが、一般的な香水を次々に香ったときにありがちな「もう、ここらへんでやめておこう」などという気持ちになることは全くなく、どれもこれも深く吸い込みたくなるような上質さでした。

ROSE 31
男性にもバラの香りを、というコンセプトで創作された「ROSE 31」。イギリスのライフスタイル誌「Wallpaper」でベストフレグランスに選ばれ、LELABOの名を世界に広めた1本です。バラだけが華やかに甘く香るというよりは、森林の中で1輪のバラに出会ったかのような、スパイシーかつウッディで印象深い香り。男性にはもちろん女性からも愛されています。

ハイセンスな内装の店内で香水を選んでいるととても贅沢な気分になってきます。一見「敷居が高そう」と感じる人もいるかもしれませんが、そんな心配は無用。どんな質問にも笑顔で応じてくれるフレンドリーなスタッフのおかげで、じつにゆったりと好きな香りを探すことができます。次々に香りを試していると、嗅覚が少しずつ麻痺していく感じがありますが、それも「いったんご自分の肌を香ってリセットされるといいですよ」というスタッフのアドバイスで解消されました。この「自分の肌の香りで嗅覚をリセットする」というのは、調香師の間でも実践されている方法なのだそう。

LELABOの質へのこだわり!

LELABOをスペシャルな存在に押し上げたもうひとつの理由は、メイド・トゥー・オーダーという独自の調合スタイルにあります。店内で心ゆくまでサンプルを試し「この香水にしよう」と決めると、その場で最終調合をしてくれるのです。

メイド・トゥー・オーダー
一流調香師の手で創られたエッセンシャルと、水、アルコールが別々に保管され、オーダーが入ってから店内のラボでひとつひとつ丁寧に調合・ボトリング。最終調合を行うのは、LELABOで訓練を重ねたエキスパートです。

普通の香水に「消費期限」はありませんが、LELABOでは購入日から1年後の日付が「鮮度の目安としてボトルに記されています。香水は作った時点から刻々と変化(マチュレーション/円熟・成熟)し、1年ほど経つと少しずつ劣化が始まるといいます。その変化は非常に微妙なもので、一流の調香師でないと気づかない程度なのですが、いつ作られたかわからないような香水よりも、作りたてのフレッシュな香りが入手できるなら、それに越したことはありません。そして、LELABOという場所が与えてくれる「香りにまつわる体験」も、特別なものです。店内で、LELABOのオードパルファムをすべて試せるのはもちろん、調香前の単体の香料を試したり、原料そのものの姿を見たりすることもできるのです。


ラストノートはムエット(試香紙)で、トップノートはその場でスプレーして、それぞれの違いを試せます。また、香水は肌につけてこそ香りが完成するものなので、どれにするか迷ったら、サンプルをいくつか身につけて帰り、じっくり味わってから再度お店を訪れるのもおすすめ。

香水というものがどんな風に作られるのか。どのメーカーでも、その過程はヴェールに包まれています。LELABOはファッションショーの舞台裏を披露するかのごとくすべてを明らかにし、香りを身にまとう側である私たちに、「自分が気に入ったこの香りがどんな風に生まれてきたのか」というストーリーを追体験させてくれるのです。直感で好きだと感じた香りがどんな原料でできているのか、その背景を知ることで、より愛着がわいてくる気もしました。


「AMBRETTE 9」は自然界で唯一のムスク系成分であるアンブレットの種と柑橘系のコンビネーション。アルコールフリーのものもあり(写真右奥)、赤ちゃんにも使えます。


8月3日に発売されたLELABOの新作「SANTAL 33」。サンダルウッド(白檀)の香りをメインにした深みのあるウッディな香りは、つけていると幸せな心持ちになります。この香りをしみ込ませたというオリジナルの手帳(シリアルナンバー入り)も素敵。

13種類の全サンプルを試した結果、今回は「IRIS 39」を購入してみました。50mlで15,750円というのは一見「高い」と思うかもしれませんが、ほんの一吹きするだけで上品な香りがいつまでも続くので、むしろリーズナブルだと感じます。エレガントでクリーミーな香りがつねに間近に感じられ、日々、幸福感を与えてもらっています。


オーダーすると、ラベルに自分の名前が入ります。「自分だけの香り」を手にする瞬間は、なんともいえず嬉しいものです。

ガラス張りの開放的な外観、アンティークソファーやスタイリッシュな内装、Barを思わせる白いカウンター。一歩足を踏み入れたとたん幸福な気持ちになれる上質な香り。LELABOなら、一生使い続けたいと思える香水に、きっと出会えることでしょう。

LELABO代官山
東京都渋谷区恵比寿西1-35-2
Tel.03-5459-2770

取材・文 山根かおり

企画も手がける編集ライター。利き酒師。クッキングインストラクター。おいしいもの、こだわりの人、すてきな場所、丁寧な手仕事を目にすると、「もっと多くの人に伝えたい」と思わずにはいられない。旅と食が好き。旅先で地元の人が利用する市場やスーパーで調味料や食材を買い込み、帰国してからその味を再現するのが目下の楽しみ。Culture Magazineでは、カメラマンの夫と共にFIAT的な世界観のモノやコトを探して伝えている。

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