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人にも環境にも自分にも優しくいきる。それがフィアットカルチャーです。

大人も使いたいランドセル、HERZとRESO.の手仕事


春の風物詩、ランドセル。6年間限定で毎日使うものですが、今回ご紹介するのは「一生使いたくなるランドセル」。


イタリアンレザーで丁寧に手づくりされていて、その子が大人になってからも使えるのはもちろん、子どもの卒業後に親がお古をもらいたくなるようなデザイン。ランドセルというカテゴリーには収まりきらない、ひとつの立派なカバンです。

大人が持っても違和感のないデザイン(子ども用→大人用にストラップの付け替えも可能です)。いいものを子どもの頃から使わせたい、それをずっと大切に扱ってほしい、と願う人にぴったりの丁寧な手仕事です。/写真はタル型、革色はチョコ(63,720円〜)

「人の手」にこだわるHERZの流儀!

このステキなランドセルを作っているのは1973年創業、渋谷に店を構えて42年目を迎えた革工房「HERZ(ヘルツ)」。

HERZの本店はショップの奥に工房があり、職人たちの作業する様子が間近で見られます。直営店はすべてこの形式。「工房と店舗。製作から販売まで」というのが、創業以来変わらないHERZの流儀です。

「こわれない、丈夫な物づくり」を念頭に、過去から現在までに1000以上もの型紙が生まれ、蓄積されています。店頭に並ぶ商品はそのまま買って帰れますが、それ以外は受注生産。オーダーが入るとそのお客さんのことを思いながら、ひとりひとりの職人が責任を持って作り上げる。その変わらない姿勢がHERZの歴史をも作ってきました。

「こわれない物づくりはヘルツの芯であり、こわれないようにするにはどう作ればいいのか、からスタートする物づくり。それにデザイン・機能を積み重ねていけばおのずと良い物・普遍的な物に仕上がっていく。それがヘルツのスタイル」……創業者で前社長の近藤さんが書いた文章の一節です。/写真は横型のキャメル(59,400円〜)

頑丈であること、ずっと使えること。それさえ守れば作り方に細かいルールはなく、その分、各々の職人が最もいいと思う方法で「HERZらしいカバン」を作っていけます。その中のひとつとして「HERZのランドセル」が誕生したのです。細かい部分の仕様は毎年変わっていますが、現在のタテ型、ヨコ型、タル型(ヨコ型の変型)という3種で展開するようになったのは10年ほど前から。カラーはキャメル、チョコ、ブラック、グリーン、赤の5色です。

雨の日も雪の日も6年間使われ続け、どんな子がどんな使い方をするかも予測できないランドセルですが、「子ども用という意識はなく、あくまでカバンのひとつ。ただし普通のカバン以上に丈夫で使いやすくしたいので、毎年お客さんの声を聞きながら改良を重ねています」とHERZの末吉さん。/写真はタテ型の赤(59,400円)

6年間使い続けたランドセルは、本革独特の変化を見せます。写真の2つは同じキャメルの革ですが、左は新品、右は6年間使ったもの。ピカピカもいいですが、風合いが増して味が出てきた風情もステキ。つい、“子どものお古”をもらいたくなりますよね!?

職人の色が出る!「手作り」ランドセル

さて現在、渋谷に「HERZ本店」「FACTORY SHOP & 渋谷工房」「Organ」のほか、フルオーダーメイドを手がける「RESO.(レゾ)」の4店舗があり、大阪、仙台、名古屋などでも直営店や工房を展開するHERZ。ランドセルは本店のみでの受注ですが(オンラインショップもあるので地方からの注文も多いそう!)、今回はRESO.で「世界にひとつだけのランドセル」を特注してみました。

担当してくださったのは、笑顔のステキなRESO.の根津さん。この道30年以上のベテラン職人です。

要望を聞いてまずはスケッチを描き、当たりをつけます。過去に手がけたいくつもの型や製法が頭に入っているからこそ可能な完全オーダーメイド。「一度しか作れないので失敗は許されません。緊張しますよ」という根津さんですが、ひとつひとつの作業が計算し尽くされていることに驚かされます。たとえば使う革ひとつとっても、部分によって役割が違うので、「今回のランドセルは厚みの違う4種類の革を使い分けています」と……!

「同じものを複数作る“工場”では生産ラインができていて、その分、作業効率はいいでしょうが、お客さんの好みやオーダーには応じられません。オーダーメイドというのはいわば真逆のことをしているわけですから効率は悪いです。でも、だからこそ作る側もお客さん側も自分の色が出せますよね」

根津さんがスケッチから手がけてくれた世界にひとつのランドセル。フルオーダーの料金は素材やデザインによるのでお気軽にご相談を。細かい要望もかなえてもらえるし、リーズナブルな価格です!

流れ作業ではなく、全行程をひとりの職人がじっくりと手がける。こうしてできあがるのが、職人さんの顔や「人の手」を感じることができるランドセルなのです。根津さんの作業を見学させていただきながら、「手づくりとは、ここまで手間をかけながら丁寧にされるものなんだ」ということを今さらながらひしひしと感じました。

そして、それはフルオーダーのRESO.だけに言えることではなくHERZの定番ランドセルも同じです。HERZのスタッフ末吉さんもこんな風に話してくれました。「スタッフみんなが常に、もっとうまくなりたい、いいものを作りたいと思っていますから、できあがりをそのまま手元に残しておきたくなるくらい、思い入れがあります」

卒業したら親がお古をもらう予定ですが、果たして本当にゆずってくれるか!? いずれにしろ、メンテナンスをしながら一生モノとして家族の誰かに使われます。


入学と同時に使い始めるランドセルは子どもにとっても思い入れたっぷり。そしてその出会いは「革製品」への入り口ともなります。HERZやRESO.のランドセルを使ったことをきっかけに、大人になってまたここのカバンを買う人も多いでしょう。使うほどに味わいが増す本革の魅力を子ども時代から体験できるなんて、すばらしいですよね!

FIAT 500 のいくつかの車種で採用されている「FRAUレザー」とは、イタリアのラグジュアリー家具ブランド ポルトローナ・フラウのレザーのこと。高級感ただよう車内空間を演出します。

革といえば、FIATからも上質なFrau®レザーを使用した特別仕様車があれこれ勢揃い。カントリーポリタン イエローの「500(チンクエチェント) Cult」やアイスホワイトの「500 Pecorella」、ボサノバ ホワイトのボディにブラウンまたはレッド、ブラックの3色のレザーが組み合わせられる「500 Pelle」など色も個性もさまざまですが、シートの上質感はレザーならでは。

お好みのランドセルとお好みの限定車に、出会えますように!


RESO.(レゾ)
渋谷区渋谷2-7-12
03-6427-2412
金・土・日のみ営業(11:00-19:00)
RESO.ではバッグのフルオーダーを受け付けています。ご相談は事前にお電話でご予約を。


HERZ(ヘルツ)本店
渋谷区神宮前5-46-16 イルチェントロセレーノB1F
03-3406-1471
11:00-19:00/水曜定休
HERZ定番ランドセルの問い合わせ・注文は随時受け付けていますが、仕様は毎年変わるため、2016年版をお求めの場合は9月以降にお問い合わせを!

撮影 SHIge KIDOUE
取材・ 文 山根かおり

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