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FIAT Panda 4×4 ComfortとFIAT Panda Easyを乗り比べ!

標準車と限定車の違いを探る!

個性的なスタイリングとコンパクトかつ室内が広々とした使い勝手の良さを併せ持つPanda。今回は7月に発売された限定車「Panda 4×4 Comfort」と標準モデル「Panda Easy」の2台を連れ出し、それぞれの個性の違いを探ってみました。

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軽量コンパクトでかつ使い勝手の良い4ドアボディを持つ「Panda」は、ミニマムなサイズで必要十分なユーティリティを求めるユーザーから支持されています。5ナンバーサイズのお洒落なボディは狭い道を駆け回るにも都合がよく、都市部のユーザーにも人気。その「Panda」の魅力をそのままに、冒険心をくすぐる外観と4×4モデルならではの機動性を付加したモデルが「Panda 4×4」です。

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「4×4 Comfort」のリアビュー。ボディカラーはタスカングリーン(写真)とベネチアンブルーの2色。

2014年9月に現行「Panda」初の4×4モデルとして限定販売され、好評を得たことから、2015年1月にはルーフのベースキャリアとラゲッジマットを装備した第2弾の「Adventure Edition」が登場。さらに2015年7月には、リアプライバシーガラスとフルオートエアコンを装備した「4×4 Comfort」が発売になりました。今回はこの「4×4 Comfort」と、標準車「Easy」の2台の違いに注目していきます。

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「4×4 Comfort」のインテリア。タスカングリーンのボディカラーには、グリーン/サンドベージュの内装色が組み合わされる。

まずは外観を比較!

まず外観ですが、スッキリとまとめられた「Easy」に対して、「4×4 Comfort」は前後のバンパー下にアンダーガード風の装飾が与えられ、カワイくもワイルドな印象。また「4×4 Comfort」は、標準モデルより車高が65mm高められているのですが、2台を並べてみるとこの違いは一目瞭然。「4×4 Comfort」はまるでひとまわり大きなクルマに見えます。

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このように2台を比べると「4×4 Comfort」がひとまわり大きなクルマに見える。車体寸法は、フェンダーアーチが追加されているため全幅が25mm、全高は65mm高くなっているが、5ナンバーサイズに収まっており、取り回しの良さは維持されている。

一方、「Easy」のほうは、見るからにフットワーク良く動き回れそうな、軽快感が魅力。今回の試乗車のグラスグリーンのボディカラーはヨーロッパ車らしい小粋な雰囲気で、とてもスタイリッシュ。なお「Easy」は、全高が1550mmに抑えられているので、一般的な機械式駐車場が利用できるというメリットがあります。

次に内装と装備の違いを見ていきます。まず「Easy」は、サンドベージュの内装色にマルとシカクを組み合わせた「スクワークル」のシート柄が組み合わされていて、ポップで明るい雰囲気。男性にも女性にも好まれそうな色合いです。

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こちらは「Easy」のインパネまわり。ダッシュボードはベージュで、車内を明るい雰囲気に演出する。トランスミッションは、ATモード付き5速シーケンシャルのデュアロジックを搭載する。

一方、「4×4 Comfort」は、ダークグリーンにサンドベージュが組み合わされた4×4モデル専用デザインのファブリックシートが採用され、アウトドアの雰囲気をお洒落に演出しています。また「4×4 Comfort」にはフルオートエアコンが採用されていますが、これは車内の温度を快適に保ってくれるのはもちろん、インパネまわりに独特の雰囲気を与えています。ダイヤル式からボタン式へと改められたエアコン操作スイッチとデジタル表示の組み合わせがちょっぴり上質感をアップしている印象です。

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「4×4 Comfort」は、シートにあわせてダッシュボードもグリーン基調のものが採用されていて、クロスオーバーの雰囲気が高められている。トランスミッションは6速MTを搭載する。

後席に標準設定されたプライバシーガラスは、車内の様子が外から見えにくく、陽射しを遮る効果も期待できます。さらに細かなところでは、運転席のドア側の頭上にさりげなくサングラスホルダーが設置されているなど、ドライブを楽しく演出してくれそうです。

走行フィールを比較!

次に走行フィールに注目してみると、「4×4 Comfort」はマニュアルトランスミッションが採用されているほかはパワートレインは共通ですが、味付けは若干異なります。「4×4 Comfort」は車高が65mm高くなっているぶん、「Easy」から乗り換えるとまるで背が高くなったかのように、見晴らしが良く感じるのです。

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また実際に走らせてみると、「4×4 Comfort」は路面から伝わってくるアタリがややマイルドになっているのを実感できます。これはタイヤサイズが「Easy」は185/55R15であるのに対し、「4×4 Comfort」は175/65R15サイズを装着しているためでしょう。サイドウォールに厚みがあるタイヤはオフロードで衝撃を緩和してくれるだけでなく、オンロードでも路面からガツンとくるような不快な振動を吸収してくれるので、ロングドライブでも疲れが少なく済みそうです。逆に「Easy」のほうは、ハンドルを切ったときにキビキビ感があって、街中をスイスイ動き回れるイメージ。軽快な運転感覚が日常の良きパートナーたる「Panda」のキャラクターによく合っています。

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価格は「Easy」が213万8400円、「4×4 Comfort」は258万1200円と約44万円の開きがありますが、「4×4 Comfort」にはいざという時の衝突を回避したり、被害を軽減したりする緊急自動ブレーキシステム「シティブレーキコントロール」も標準装備されるので、装備の違いを考慮すれば十分に納得できる設定といえるでしょう。「Panda」持ち前の使い勝手の良さや実用性を確保したうえで味付けを変えてあるので、デザインの好みや想定される生活スタイルにあわせて選ぶのがいいと思います。

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写真  荒川正幸
文  藤島知子